コラム

あるパン屋さんでの出来事

地下鉄日本橋駅の乗り換え時に、あるパン屋さんに入った時の話です。そこにおしゃれなパン屋ができたのは前から知っていたのですが、いままで店内に入ったことはありませんでした。その日は何気なくパンを買って帰ろうと思い、はじめて立ち寄った次第です。

店内を歩いて、美味しそうなパンを何個かトレーに取り、レジに持っていきました。ここまではいたって普通です。しかしその後のお会計のしくみが変わっていました。

普通のパン屋のお会計では、まず店員さんにトレーを渡し、パンをビニール袋に詰めてくれます。次にレジを打ち、お客さんとお金をやり取りするわけです。パンを袋詰めする作業とお金を扱う作業の2つをこなします。そのためお客さん一人のお会計につきそれなりの時間がかかります。

パン屋によっては、これを2名体制でやるところも多いでしょう。レジに店員さんが二人いて一人が袋詰めしている間に、もう一人がレジを打つという感じです。

たしかにこれだとレジ時間が短縮されるので、お客さんがレジ待ちで行列を作らなくてもすみます。しかし人件費が余計にかかります。昼時であるとか、特定の時間にだけ2名体制にしている場合もあるでしょう。

日本橋駅のパン屋さんのお会計が、どう変わっていたかというと、レジの自動釣銭機がお客さん向きについていたのです。つまりこういうことです。

店員さんは1名体制で、手袋をしていました。私がトレーを渡すと、トング(パンをつかむモノ)を使わずに、手袋をはいた手でパンをつかむと、さっと袋詰めしれくれました。そして手袋をつけたままレジを打ったのです。

「お会計は1,080円です」と言われ、私がお金を渡そうとすると、店員さんは「お金はお客さんの目の前にある自動釣銭機に投入してくれ」というのです。ようやく状況を察した私は、1,100円を投入し、20円のお釣りを取り出しました。

パン屋でのセルフ会計は、私にとってはじめての経験でした。お客に精算業務を担わせることで、非常に効率的に袋詰めとお会計を済ますこの仕組みに感心しました。これならば1名体制でも短時間でレジが終わります。

パンも美味しかったし、きっとこのチェーン店は流行るでしょう。

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