コラム

最新テクノロジーより基本が大事

最近はAIの記事によく目が留まります。「AIで高精度の病理診断」「AIで決算記事を完全自動配信」「中小企業のAI・IoT活用時代」「AIが司法予備試験の問題を6割的中」など。読めば読むほどAIは日進月歩だと感じます。

おそらくこれから、AIを活用した新規ビジネスが次々に立ち上がってくるでしょう。さらにAIを取り入れて業務の生産性を上げていくことも、一般企業にも必須になるに違いありません。

そのため、「AIの最新情報をキャッチアップしていないと時代に取り残されてしまう」という焦燥感すら覚えます。しかし本当にそうでしょうか?

むかし、パナソニックが松下電工だった頃、よく「マネシタ」と言われていました。ライバルのソニーが、いち早く画期的な製品を世に出した後、それを見てから後追いで類似製品を発表していたからです。

悪く言えば、自社で新製品を出す創造性が無い。良く言えば、販売力・資金力・技術力があるから後追いでも勝てる、というしたたかな戦略です。心情的にはソニーを応援したくなりますが、ビジネス的には松下電工は賢いと言わざるを得ません。

AIも同じです。先駆者として画期的な新ビジネスを立ち上げて、先行者利潤を得たいのなら別ですが、そうでない限り、マネシタの後追い戦略で十分です。多くの企業はAIが普及してから、活用していくことになります。

私が今日言いたかったことはここからです。経営者はAI・RPA・IoTなど最新のテクノロジーに目が行きがちですが、もっと基本を押さえたほうが、会社の業績には役立つということです。

基幹システムしかり、会計システムしかり、システム連携しかり、業務プロセスしかり。大半の企業は、基本の仕組みがおろそかになったままです。話題のテクノロジーに走るより、まず基本を見直しましょう。そのほうがずっと賢い選択です。

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