コラム

冷やし中華はじめました

夏になると「冷やし中華はじめました」というポップをよく見かけます。街を歩いていて店先で見かけると「今年も夏が来たんだな」と実感します。

多くはラーメン店や中華のお店で見かけますが、たまにそば屋や和食のお店に貼っていることもあります。和食のお店で「冷やし中華を出してはいけない」とは思いませんが、なんとなく本格派のそば屋や和食店には、冷やし中華のメニューを置いてほしくないです。

しかし、そうする店主の気持ちもよくわかります。「少しでも売上を増やしたい」、その一点でしょう。夏だから冷やし中華を食べたいお客さんはいるはず。そのお客を一人でも取り込めれば、たしかに売上は増えます。

売上を増やす方法の一つが、この取り扱い商品やサービスの多様化です。商品の種類を増やせば増やすほど、販売機会が増えるという理屈です。

しかし、これも度を過ぎると逆効果になります。まず管理コストや販促コストがかさみます。各品目の売上がそこそこあれば良いですが、そうでないと、在庫するだけ、販促品を作っておくだけ、損失が発生します。

また主力商品やサービスへの悪影響もあります。先ほどの和食店の「冷やし中華」の話ではないですが、ブランドが毀損するかもしれません。多様性は専門性の裏返しです。

最近は商品やサービスを多様化しすぎて、かえって利益を落としている企業が多いように感じます。目先の売上も大事ですが、時には自社のビジネスモデルの原点に立ち返って、戦略を見直してみるのもよいかもしれません。

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