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2015.02.09  システム構築段階の失敗と要因

 「システムの失敗」と言っても、その種類はさまざまです。人によってもその内容は違います。ただ単に“システムトラブル”をシステムの失敗とする人もいれば、システム利用者のシステム操作や機能に対する“不満・ストレス”を失敗と呼ぶ人もいます。ここでは、システム構築段階に絞ってシステムの失敗と要因を整理していきます。

 

システム構築時の失敗事象

 システム開発は、次期システム構築プロジェクトを社内に立ち上げて、開発業者や製品(パッケージソフト)を選定し、長い期間をかけてプロジェクトを進めます。しかし、何らかの事情やトラブル続出でシステム完成の見込みが立たず、プロジェクトを途中で断念するようなことがあったら、これは明らかにシステム構築の失敗です。

 

 プロジェクト中止は、システム開発の最悪の結果と言えます。プロジェクトの中止は滅多に起こることはありませんが、決して少なくはありません。発注企業がシステム開発を断念して、システムベンダーを訴える裁判記事が雑誌にたびたび掲載されています。

 

 また、プロジェクト期間中に、システム仕様の見込み違いで一度確定した設計作業をやり直したり、すでに開発に着手しているのにも関わらず機能修正や追加開発したりすることは、頻繁に起こります。手戻りや追加作業が度重なると、当初計画よりプロジェクトの予算はオーバーし、場合によっては完成が期日に間に合わずシステムの本稼働を延期せざるを得なくなってしまいます。最終的に新システムを稼働できたとしても、大幅な予算超過や稼働遅延すればシステム構築の失敗になります。

 

 システム構築時の失敗事象は“プロジェクト中止”、“予算超過”、“稼働遅延”の3つですが、プロジェクト中止と予算超過、稼働遅延との間には因果関係が成立しています。予算超過と稼働遅延が拡大してプロジェクトが収拾つかなくなったことにより、やむを得ずプロジェクト中止の決断に至ります。

 

 

システム構築プロセスと失敗要因

 システム構築には“要件定義”、“設計”、“開発”、“テスト”の4つの工程があります。システム構築時の失敗の要因についてプロセスごとに検討してみましょう。

 

 “要件定義”は、経営や業務のやりたいことを漏れなく洗い出してシステムに反映させる作業です。要件定義があいまいであったり、いい加減であったりすると、システムが完成してもユーザーにとって大概使えないシステムになります。そのため、要件定義の検討不足はシステム構築にとって致命的な問題です。

 

 要件定義の作成には、経営・業務・ITの総合的知識と構想力を必要とします。必要機能を取りこぼさない想定力も大切です。要件定義は非常に難易度が高い作業であり、大規模開発であればあるほど困難を伴います。実際の要件定義は企業だけでは行わず、システム会社の有償支援を仰ぐケースが大半です。その際、システム会社によるサポートが質量ともに十分でなければ、品質の悪いものになってしまいます。

 

 “設計”は、ソフトウェアの仕様を具体的に決めていく作業です。設計には基本設計(概要設計)、詳細設計があります。設計作業は要件定義どおりに正しく機能できる設計になっていれば問題ありませんが、システムエンジニア(設計者)の設計ミスで設計内容に機能上の不具合があったり、要件定義とは異なる仕様で設計されていて、企業側の確認不足でそれがそのまま開発されたりすることがあります。

 

 “開発”は、実際にプログラムをつくる作業です。プログラマー一人ひとりが相当なプログラム量を書くので、ヒューマンエラーが起きてしまいます。これをバグと言います。バグを次工程のテストで発見・修正できなければ、システムの潜在的な脅威になります。なお、近年のプログラム開発では、優れた開発支援ツールが活用されており、バグの発生は大幅に軽減されています。

 

 “テスト”は、完成したプログラムやシステムを検証する作業です。テストには、開発会社が行うシステムテスト(単体テスト・結合テスト・総合テスト)と企業が本番を想定して行う運用テストがあります。これらのテストが足りないと、システム稼働後にバグが顕在化してシステムが誤作動したり、稼働前には想定できなかったシステム機能範囲外の業務処理がでてきたりします。十分なテストを実施するためには、テスト計画でテスト項目の品質と量が十分に確保されていなければなりません。

 

 発注企業とシステム会社に分けて、システム構築プロセスと失敗要因の関係をまとめると、次表のとおりです。

 

 システム構築は4工程ありますが、“設計”、“開発”、“テスト”の3プロセスの目的は、“要件定義”を正しくシステム化することとその検証にすぎません。システム構築時の失敗要因を突き詰めていけば、“要件定義”プロセスが問題の発端になります。

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