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2015.06.29  東芝の株主総会

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 先週で、今年の株主総会も一息つきました。業績が良い会社も多く、平和に終わった感があります。その中で唯一例外なのが「東芝」だったのではないでしょうか。決算が報告できなかったのですから、まさに異例中の異例です。これに伴い、期末の配当も見送られています。

 

 問題となっているのは4つです。

 

●工事進行基準

 何年にもわたる長期工事において、原価のトータル金額を想定より低く見積もることで、工事期間中の各年の原価を小さくできます。こうすれば、プロジェクトが完成するまでは、損失を先延ばしできます。

 

●経費の計上

 取引先と「当期に値引き、来期に値増し」となるよう価格を調整することで、将来の利益を意図的に先取りできます。そのような疑いがあったようです。

 

●在庫の評価

 実際より高い標準原価をつかって仕掛品を評価すると、原価を小さくできます。標準原価は実態にあわせて改定すべきものですが、それを怠っていたようです。

 

●パソコンの部品取引

 製造委託先に、部品を仕入値よりかなり高い価格で販売すると、部品売上を大きくできます。しかし、完成品として最終的に東芝が引き取っているので、グルっと回ってパソコンが売られるまでの間、利益を先取りしている形になります。

 

 詳しい内容は、調査結果を見ないとわかりませんが、4つのうち、インフラ関連の工事進行基準が、最も影響がありそうです。

 

 会計的には修正される金額が「一体いくらになるか」が気になるところですが、調査的には、それらが行われる過程で、担当部署や担当者に「恣意性がどの程度だったのか」も重要です。

 

 今回、このように大きな問題となっているのは金額だけではないはずです。少しでも利益を上げたい気持ちはわかりますが、一方でやってはならない線引きというものがあります。長年のダイナブック愛好家としては、しっかり対応していただきたいです。

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