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 包括利益が導入されて3期目ですが、まだ苦手な人が少なくないようです。

 

 企業会計基準第25 号「包括利益の表示に関する会計基準」によれば、包括利益とその他の包括利益の定義は以下のとおりです。

 

 『包括利益とは、ある企業の特定期間の財務諸表において認識された純資産の変動額のうち、当該企業の純資産に対する持分所有者との直接的な取引によらない部分をいう。』

 

 『その他の包括利益とは、包括利益のうち当期純利益及び少数株主損益に含まれない部分をいう。』

 

 両者の関係性を数式で表すとは以下のとおりです。

 

  (単体) 包括利益 = 当期純利益 + その他の包括利益

 


  (連結) 包括利益 = 当期純利益 + 少数株主損益 + その他の包括利益

              = 少数株主損益調整前当期純利益 + その他の包括利益

 

 

 「その他の包括利益」は、例示すると以下のとおりです。

 

  ・その他有価証券評価差額金

  ・繰延ヘッジ損益

  ・為替換算調整勘定

  ・持分法適用会社に対する持分相当額

 

 イメージとしては、貸借対照表の純資産の「評価・換算差額等」です。


 ※「評価・換算差額等」は、包括導入時において「その他の包括利益累計額」と読み替えられます。

 

 「持分法適用会社に対する持分相当額」は、持分法の適用における被投資会社のその他の包括利益に対する投資会社の持分相当額のことであり、その内訳では表示せず、一括して区分表示します。

 

 また、記載金額は、税効果を控除した金額で表示するのが原則ですが、税効果控除前の金額に対して税効果金額を一括控除するのも可能です。