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 「その2」の続きです。消費税の端数差額については、2つの処理方法があります。

 

 第1法 消費税差額を調整して仕入先の請求金額で支払う方法
 第2法 消費税差額を無視して当社の買掛金金額で支払う方法

 

 第1法は、消費税差額を調整して支払う方法です。

 

 振込金額は会社の買掛金518円ではなく仕入先の請求金額520円として差額2円は仮払消費税等で調整します。この方法であれば、仕入先の請求金額と差額が発生しません。しかし、仕入先の請求書を円単位で確認し調整することが不可欠で、差額処理の事務作業は大変煩雑となります。

 

 第2法は、消費税差額を無視する方法です。

 

 振込金額は会社の買掛金518円とします。この方法であれば、会社の買掛金残高で振込データを自動生成できます。しかし、仕入先の請求金額と異なる金額で振込みますので、一見気持ち悪さは残ります。

 

 これについては、それぞれの事業者が適切に処理していれば、基本的に問題はありません。

 

 「その1」に記載したとおり、消費税の端数処理(切捨て、切上げ、四捨五入など)には決まりがありません。また、課税標準額に対する消費税額の計算の特例により、「税込価格計算」と「税抜価格計算」を前提とした代金決済が混在しています。各事業者で任意の方法を採用できます。

 

 

 購買管理システムを考えると、継続取引先に対する消費税差額の処理方法は、第2法を採用するのが賢明です。なお、第1法から第2法へ変更する場合は、仕入先に処理変更を伝え、事前に説明しておいた方が良いでしょう。