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 この時期は、次期システムの選定のため、議論を重ねている会社も多いのではないでしょうか。

 

 中堅企業の基幹システムの導入開発だと、少なくとも1年はかかります。1月から3月に業者や製品を選定、3月末に概算発注します。そして、新事業年度の4月からプロジェクトを開始、来年4月に本稼働というスケジュールです。

 

 

 選定会議で、最も大切なことは、会議の議論の「粒度を揃える」ということです。

 

 

 会議の出席者は立場も違えば、業務やシステムの理解度も違います。会議内で意見やコメントを出るに任せていると、議論の収拾がつかなくなり、空中分解してしまいます。打ち合わせの時間や回数は限られているので、そのような事態は必ず避けなければなりません。

 

 選定会議の目的は、概算発注するために業者や製品を絞り込むことです。100%の細かい仕様・要件定義は不要です。それは、概算発注後の開発プロジェクトの中でやることです。ベンダーと相談しながら、不足部分は補っていけます。

 

 また、将来の理想や希望を話し合う場でもありません。それは、選定フェーズの前のシステム構想プロジェクトで議論する内容です。もし、選定会議でそのような話が出るならば、システム構想の検討が不十分だった証しです。

 

 

 選定会議で整理することは、いわゆる「業務要求」「基本要件」と言われるものです。システムに求める主要な機能を決めます。実際の製品の選定、重要なカスタマイズ内容の目星がつけば良いのです。

 

 選定会議では、議論の粒度を「業務要求」に揃え、全体を網羅しているか、重要な機能の抜けはないか、システム構想のシステム方針が反映されているかを、効率よく確認していきます。

 

 

 発注候補のベンダーとの質問回答のやり取りをしていると、数ヶ月などあっという間です。選定会議のメンバーは献身的に時間を割き、中身の濃い議論といい塩梅の見切りを組み合わせ、大ハズレしないよう、製品やパートナーを選びましょう。