syucyu_min

 

 若いシステムエンジニア・プログラマー、情報システム部門の方と話していて、よく感じるのは「想像力の不足」です。

 

 システム一筋だと、営業・生産・経理等、現場業務の経験がほとんど無いので、当たり前と言えば当たり前なのですが、「もう少し深く考えてみませんか?」と言うことがあります。

 

 たとえば、購買管理システムの発注入力画面。普通は、一通り発注情報が入力でき、更新できる機能をつくります。確かにシステム機能的には正解です。しかし、それだけで、場面を具体的に想定することがありません。

 

・購買担当者は、発注書を何枚くらい入力するのだろうか?

・発注書の内容は、毎回、まったく異なる内容なのだろうか。それとも、ほとんど同じ内容で、日付や単価とか、特定の項目だけ違うだけなのだろうか?

・発注書を入力する際、何を見て、あるいは、何かを調べたりしているのだろうか?

・発注入力を途中で中断したり、仮入力したりして、何日も後になって発注(更新)することもあるのだろうか?

 

 仮に発注書を1日100枚つくるのに、発注入力画面で1回1回、発注担当者や発注日付を入力させる仕様だと、担当者は頭にくることでしょう。お決まりの項目は自動設定させるのはもちろん、一括入力や複写機能などの入力を支援する機能がないと、現場に使ってもらえないシステムになるのは明らかです。システムが“動く”のと“使える”のとでは大違いなのです。

 

 業務部門と情報システム部門の人材交流が増えてきたことは良いことです。実体験が場面想定を強化します。しかし、誰もが何もかも経験することは不可能です。

 

 だからこそ、「想像力」なのです。個々人がリアルな想像力を鍛えて対処するしかありません。

 

 想像力を鍛えるには、色々な業種や部門の人と会話したり、実務書やビジネス小説を読んだりするのも効果的です。

 

 でも、一番効果的なのは自分で思考・想像する癖をつけることです。興味のない分野でも、シミュレーションゲームだと思って、色々と考えてみます。その積み重ねがとても大切です。