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2017.01.11  事業採算性と投資効果分析の違い

  経営では、全社だけでなく事業や拠点などセグメント単位の採算を見ることが大切です。もし正しい採算を見ることができないと、経営判断を間違えたり、決断が遅れたりしてしまいます。

 

 しかし案外、正しい採算を見ることは簡単ではありません。理由は3つあります。

 

 1つめの理由は、収益とコストの紐づきが複雑だからです。特に現代経営のコストは複数収益にまたがる共通コストが大半です。共通コストを何らかの基準を用いて、収益に見合う分だけを割り振らないと、正しい採算を見ることができません。

 

 2つめは、収益とコストの期間対応のズレです。収益の認識は実現主義です。売上が実現しない限り、会計上は収益をカウントしません。一方、費用の認識は発生主義です。コスト発生の都度、費用としてカウントします。

 

 簿記的に言うと、売上高と仕入高を引いても正しい利益にならないのと同じです。仕入高に期首商品を足して期末商品を引く、いわゆる在庫調整をし、仕入高を売上原価に変換して、はじめて売上高と売上原価を引いて正しい利益が出ます。これと同じようなことが採算を見る時に起きる場合があるのです。

 

 3つめは、グルーピングの違いです。これは特に製造業に多いのですが、収益は販売管理システム、コストは生産管理システムから情報収集します。各システムでグルーピングが違うのです。

 

 たとえば、販売管理システムは製品種グループ、生産管理システムは生産ライングループで分かれていると、収益とコストをダイレクトに紐付けることができません。収益とコストを対応させる調整作業が必要になります。

 

 このように、収益とコストを結びつけるのはそう単純ではないので、正しい採算を見るためには、調整項目や手順を適切に設計しないとなりません。

 

 その際、気を付けなければならないのが、「事業採算性」と「投資効果分析」

の違いです。どちらも「いくら儲かったのか」を分析するという点では同じです。しかし根本的に違う点があります。それは、何を基準にしているかです。

 

 事業採算性は、事業(収益)を基準にして採算を見ています。一方、投資効果分析は、投資(コスト)を基準にして採算を見ています。つまり収益とコストの調整計算において、どちらを正にして、どちらを修正するのかという点が違うのです。

 

 事業採算性は、事業(収益)を基準にしていますから、収益はそのままに、コストを修正します。たとえば、グルーピングの違いがあるとしたら、販売管理システムのグル―ピングを正として、生産管理システムのグルーピングを修正するのです。

 

 投資効果分析は、投資(コスト)を基準にしていますから、こちらはコストをそのままに、収益を修正します。たとえば、収益とコストで期間対応のズレがあるとしたら、コストを正にして、売上高(収益)をコストに合うように逆在庫調整します。

 

 「期間対応はコストベース」、「グルーピングは収益べース」など調整項目内で一貫していないと、間違った採算分析になりますから気を付けましょう。

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