わが家では、映画、ドラマ、将棋などをよく見ます。映像オンライン配信サービスをいくつか利用しています。

 

最近、新たにNetflix(ネットフリックス)に入りました。

理由は、ジャック・バウアー(24-TWENTY FOUR-)役のキーファー・サザーランドが、大統領になったドラマを見たかったらです。

 

そのドラマを1話見終わると、驚くことがありました。

 

本編が終わると、通常はエンディングロール・予告などが続きます。しかし、Netflixはそれを飛ばしたのです。

 

エンディングロールが始まってすぐ、「4秒後に次の回に飛びます」と表示され、自動的に2話目にいきました。しかも、2話のオープニングも飛ばし、2話の本編からスタートしたのです。

 

たしかに、連続ドラマを見る大半の人は、エンディングも予告も、次のオープニングにも興味がないでしょう。

 

実際、私も毎回本編が終わると途中で止めて、次の回に移る口です。だから、この機能にスゴイ感銘を受けたのです。

 

そして、ふと思いました。

 

「この機能は、日本の会社だったら実現していなかったかもしれないな」

 

なぜ、そう思ったのか? 

 

以下は、私が勝手に妄想した「機能改良会議」の会話です。

 

Aさん:「連続ドラマに、エンディングロールや予告、次の回のオープニングを飛ばす機能をつけたら、画期的だと思うんだが、みんなどう思う?」

 

Bさん:「それ、いいですね。賛成です!」

 

Cさん:「僕は反対です。エンディングロールや予告も見たい人がいるのでは? ドラマの余韻にひたって、曲も聞きたい人もそれなりにいますよね。」

 

Aさん:「そういう人には、『エンディングロールをそのまま見るボタン』を出してクリックしてもらうのはどう?」

 

Cさん:「毎回そうするの? 手間がかかりすぎません?」

 

Bさん:「たしかに、本来見れるはずのエンディングロールのために、毎回ボタン操作が入るのは、まずい気がします」

 

Aさん:「なるほど、一部の視聴者を犠牲にするのは良くないね。とりあえず、本件はペンディングということで」

 

どうでしょうか? いかにも日本的な会議ですよね。

 

私は決して日本の配信会社の悪口をいいたいわけではありません。無難な選択を選びがちな、決定プロセスの悪い例として書いています。

 

Cさんの主張は正論です。でも、正論ばかりを聞いていては、変化や改善は生まれません。

 

たとえば、業務改革は「正論」対「正論」の戦いです。

誰も困らないとか、100%ハッピーな結論などはあり得ません。そんな解決を求めようとすると、議論は硬直してしまいます。

 

誤解を恐れずに言えば、業務改革は「正論を打破する」ことです。より高い目的のために、従来の正論を壊していくプロジェクトです。

 

日本人には苦手なことですが、思い切って頑張りましょう。