pixta_10384531_S-compressor

 でんさいネットのサービスが来月開始されそうです。昨年5月にサービス開始予定でしたが、一度延期となりました。でんさいネットとは、手形にかわる電子債権の交換所です。全銀協が設立した㈱全銀電子債権ネットワークが運営しています。

 

 電子債権のメリットは、以下のとおりです。

 

 (発行側)
  ・発行事務不要
  ・郵送不要
  ・支払手段(手形、振込、一括返済)の一本化可能
  ・印紙税不要

 

 (受取側)
  ・紛失リスクなし
  ・譲渡、割引の金額が自由に設定可能
  ・取立事務不要

 

 電子債権を行うためには、発行側と受取側双方の口座開設(月額有料)が必要です。インターネットも接続していない中小企業に、いかに浸透させていけるかが普及のカギでしょう。

 

 また、下請法の運用方針では、以下は独占禁止法第19条(不公正な取引方法の禁止)違反のおそれがあるとしています。

 

  ①電子債権による下請代金の支払いに応じることを強制すること

 

  ②電子債権による下請代金の支払いに応じないことで取引条件などの不利な取扱いすること

 

 

 取引先へ無理強いはできませんので、紙の手形を廃止し完全に電子債権に移行することは難しそうです。当面は、紙の手形と電子債権の並行運用が続きます。

 

 情報システムはどうでしょう。紙の手形では債務管理システム、手形管理システム、手形発行機を使用していました。システムにもよりますが、電子債権は債務管理システムだけで対応できるようになります。電子債権だけならば、手形管理システム、手形発行機が不要になります。

 

 これからの電子債権ですが、ゆくゆくは紙の手形が歴史になることもそう遠くないかもしれません。