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 本支店会計は、記帳方法です。昔はITやネットワークがありませんでしたから、各拠点に経理担当者を置き、各拠点を会計単位として伝票を起票する本支店会計が当たり前でした。

 

 本支店会計には、支店間取引の仕訳の起こし方によって「本店集中決算方式」と「支店独立決算方式」があります。本店集中決算方式は、支店間取引で本社勘定を使用する方式です。支店独立決算方式は、各支店で支店勘定を使用する方式です。

 

 ※本店集中決算方式


  札幌支店 (本 社)100 /(現  金)100


  大阪支店 (旅 費)100 /(本  社)100


  本  社 (大阪支店)100 /(札幌支店)100

 

 

 ※支店独立決算方式


  札幌支店 (大阪支店)100 /(現  金)100


  大阪支店 (旅  費)100 /(札幌支店)100


  本  社 仕訳なし

 

 

 本支店会計は、複数の会計単位を持つので拠点別の貸借対照表を作成できます。これは本支店会計のメリットでしたが、現在の会計システムは、全社単一の会計単位であっても部門別貸借対照表を作成できるので、長所ではなくなりました。

 

 本支店会計のデメリットは、各拠点に仕訳がわかる経理担当者を置かなければならないことです。間接部門の人件費を考えれば望ましいことではありません。

 

 さらに、本支店会計で記帳されると、直接的に内容がわからないということが発生します。上記例でいくと、旅費の相手科目は本支店勘定です。実際に旅費を計上した大阪支店では何で精算されたかはわかりません。

 

 今でも本支店会計を採用している会社は少なくありませんが、本支店会計のデメリットを考慮すれば、会計単位は全社単位として本支店会計をやめることが業務効率化、コスト削減につながります。

 

 実際、年間30,000伝票明細行が年間20,000伝票明細行になったケースもありました。