コラム

自分の仕事と会社の利益、どっちが大事?

全社横断的なプロジェクトの打合せでは、いつもこの問いが出てきます。 

「自分(部門)の仕事と会社の利益、どっちが大事なのか?」

もちろん全員が「会社の利益」と言うでしょう。それはそうですよね。会社がダメになったら、会社の属する自分・部門の存在意義も無くなってしまいます。

しかし実際の打合せでは、そうはなりません。表向きは会社の利益が大事だと言いながらも、「でも」という言葉がつづきます。 

「会社の利益です。でも、これをやると●●の作業が増えるので困ります。」
「会社の利益です。でも、これをやると●●のリスクがあるので難しいです。」
「会社の利益です。でも、これをやると●●の検証ができなくなってしまいます。」
「会社の利益です。でも、これをやると●●が発生するから厳しいです。」

何か違うことをやろうとすれば、別な作業が増えたり、手間が増えたり、リスクが増えたりするのは当たり前です。誰一人少しも支障がない「八方よし」の改革はありえません。

それなのに多くの人が「自分(部門)の仕事が100%問題ないと保証してくれるなら、会社の利益を良くする案に賛同するよ」と心の中で思っています。自分(部門)に少しでも火の粉が降りかからないことを条件としているのです。これでは改革は前に進みません。

本来プロジェクトで話し合うべき内容は、改革案によって新たに発生する問題や障害をどうすれば解決できるか、軽減できるかです。仮に100%解決に至らなくても、会社全体の利益を考えれば、残存する問題や障害は仕方がないと割り切って享受します。こうして始めて改革は前に進みます。

会社の利益のためと言うならば、決して自分(部門)の安全・無風を条件にしてはいけません。条件を付けているようでは、結局「自分(部門)の仕事のほうが大事」と言っているのと同じです。

PAGE TOP