メールマガジン配信開始のお知らせ

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旭化成建材に見る「アリの一穴」

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 毎年、年末にその年をあらわす漢字を決めるイベントがありますが、今年は「不正」の“不”に1票を入れたいです。

 

 旭化成建材のデータ改ざん事件は、当初、個人の犯行のような話でした。しかし、調査の結果、関わった者が10名以上、不正があった物件が300件では“組織ぐるみ”と言われてもしかたがないでしょう。今後、厳しく経営が問われそうです。

 

 

 数字で見ると、旭化成にとって「住宅・建材」は連結全体の約30%(売上・利益ともに)です。ただし、「住宅・建材」と言っても、「住宅」と「建材」の比率は9:1くらいですから、正しくは「建材」部門はたった3%です。

 

 さらに言えば、「建材」部門は大きく「ALC」、「断熱材」、「基礎」、「構造資材」の4つに分かれます。旭化成建材は「基礎」を行う杭打ち工事業者と言うより、工場をいくつも保有している建材メーカーの顔のほうが強いです。だとすると、旭化成にとって「基礎」はおそらく1%足らずのビジネスになります。

 

 昨年の旭化成の連結売上高が1.8兆円ですから、その1%は180億円です。数字だけ見れば決して小さくはないですが、この件により旭化成が失った時価総額は2,000億円です。東芝、フォルクスワーゲンと同様、事業リスクを過小評価していたと言えます。

 

 

 ことは経済的損失にとどまりません。今回は人々の安全に関わりますから、問題は東芝、フォルクスワーゲン以上に深刻です。旭化成のホームページを見ると、グループスローガンとして、次のように書かれています。

 

 『私たち旭化成グループの使命。それは、いつの時代でも世界の人びとが“いのち”を育み、より豊かな“くらし”を実現できるよう、最善を尽くすこと。』

 

 まさに今、旭化成グループの誠実な対応が求められています。不正は起こさないことが何よりですが、起きた以上はその後の対応策がすべてです。最善を尽くしていただきたいです。

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