コラム

突然、起こることへの備え

小田和正さんの代表曲と言えば、「ラブ・ストーリーは突然に」です。ギターで始まる「チャカチャカチャーン」のイントロは、一度聞けば忘れられません。

この曲は、当時(1991年)のフジテレビ月9ドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌として書き下ろされました。ドラマが急展開するたびに「チャカチャカチャーン」が流れる演出は、ドラマと曲が見事にマッチしていたと思います。

辞書によると、“突然”とは「何の前触れもなく発生するさま」だそうです。若い人にとっての恋愛のように「良いこと」が起きるならよいですが、「悪いこと」が起きる場合は大変です。出来事を想定していなかったわけですから、対処も万全ではありません。

ビジネスで言うと、たとえば取引先の突然の倒産。売掛金が回収できない恐れがあります。大口取引先の突然の契約打ち切り。企業規模を縮小しなければならないかもしれません。あるいは法律制度の改定。ビジネスによっては、ビジネスモデルの大きな変更を余儀なくされるでしょう。

また突然は企業内部にも起こります。社長の健康問題。社長への依存が強い会社なら死活問題です。従業員による不正。ニュースなどで報道されるのはごく一部にすぎません。表ざたにならないレベルなら、皆さんが思う以上に頻繁に発生しています。

これらは何の前触れもなく発生しますから、起きてから対策を立てていては被害が大きくなってしまいます。災害からの復旧計画をまとめた「BCP(事業継続計画)」というものがありますが、これは特殊なものです。

最近の周りの出来事や環境変化を見ていると、日常レベルでの不測の事態に備えた対策が、これからは必要だと考えます。

同じビジネスモデルで、何十年も稼げる幸せな時代は無くなりつつあります。ドラマのように「チャカチャカチャーン」が毎日流れていては、身も心も持ちません。ちょっとした備えが企業の安定に必要です。

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