コラム

若い人が会社を辞める理由

新入社員が入社して2か月。新人の歓迎会もだいたい終わった頃でしょうか。「最近の新入社員はすぐ会社を辞めてしまう」とも聞きますから、もしかしたらすでにこの時点で、退職者もいるかもしれません。

数か月で辞める人は稀にしても、会社に入って3年以内の離職率は、一説では3割と言われています。人手不足が深刻化している中、会社にとっては痛手です。社員の定着率を上げることは重要な課題でしょう。

辞める理由は人それぞれです。やはり「人間関係が悪い」「待遇が悪い」というのが定番なのでしょうが、もう一つ見過ごせない理由があります。それは「キャリアアップしたい」という理由です。

これは裏を返せば、「この会社にいてはキャリアアップできない」と、会社がある意味、見切られたということです。これは切実に受け止めなければなりません。

いまの若い人は、完全なスマホ世代です。iPhoneが登場したのが10年前ですから、彼らは高校・大学時代に、ずっとスマホを使ってきた人たちでしょう。そのような若者が会社に入って、次のような業務を目の当たりにしたら、どう思うでしょうか?

・各種伝票を手書きで書いている。
・システムが旧型のオフコン。はじめて見る緑色の画面。
・同じ内容を、何度も入力しないとならない。
・出先で(リモートで)情報を確認したり、入力・申請したりできない。
・プリンタはドット式プリンタ。

「この会社はずいぶんアナログなことをやっているなあ。この会社で業務を覚えても、将来転職した時に、はたして他社で役立つのだろうか?」と考えることは、容易に想像できます。

このような業務を、会社や周りの上司が問題だと認識しているなら、まだよいでしょう。しかし「これが当たり前」「この業務の何が悪いの?」と思っているようなら、新人は将来に希望を持てなくなり、いつかは辞めていくかもしれません。

実際、ある会社のオフコンからのリプレイスで、「これで若い人の受けが良くなるよ」と話していた社長もいました。昔ながらの業務スタイルを続け、生産性が悪い会社は、いくつもの意味で業績を悪化させているようです。

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