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貴乃花の引退を見て

私は大相撲ファンというわけではありません。しかし、今回の貴乃花の引退には、少なからずショックを受けました。

日本相撲協会と貴乃花の確執はテレビで見る程度しか知りませんが、このような決着は残念でなりません。平成の歌姫が去り、平成の大横綱が去り、時代の一つの区切りなのでしょうか。

その中で、協会側は貴乃花が直接出向いてこないことを非難していました。なぜだかこれを見て思いだされたのが、三国志の関羽と曹操の別れぎわの話です。

関羽は曹操にいっとき身を寄せていましたが、劉備の居場所がわかって曹操の元を去ります。

曹操は馬で追いかけ、何だったかは忘れましたが、関羽に贈り物をしました。それを関羽が馬上のまま青龍刀で受け取ります。

それを見て、曹操の配下のものが「なんて無礼な」と怒り出すのですが、それを曹操がいさめます。関羽の(追われる)立場を考えれば、それも仕方がないだろうと。

円満な形で別れるわけでもなく、しかも圧倒的に立場の違いがある者に対して「礼儀」を問う今回の協会の姿勢。これが曹操の配下とダブって見えたのでした。

これはパワハラの話にも通じるかもしれません。

相手と自分の立場の違いを考慮しない言動や振る舞い。それが自分は問題ない範囲であっても、相手にとってはそうではないのだと思います。

もしかしたら「立場の違いを考慮しない」というのも形式張った物言いかもしれません。ようは相手を思いやる気持ちがその人にあるかないか、ただそれにつきます。

新しい時代はもうすぐです。さすがに昭和の色は、もう消していかないとダメですね。自戒も込めて、考えてしまいました。

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