コラム

ルールって何だろう?

先日の貴乃花親方の引退。個人的にはまだ引きずっているのですが、今回の相撲協会の騒動をみていて、あらためて「ルールって何だろう?」と思いました。

業務の話で言えば、ルールは業務を円滑に効率的にやるために必要なものです。そして、ルールを破る人を野放しにしていると、ルールを守ろうという人はだれもいなくなってしまいます。だから、組織に所属していればルールを守るよう指導されます。

一方で、ルールに片寄り過ぎるのも危険です。「私はルールどおりにやっているだけだから何の問題もない」と規則や前例を保険として免責を主張し、リスクが伴う新しいことや変化に消極的になっていきます。

ルールを楯にした、いわゆる「事なかれ主義」です。こういうことが蔓延すると、組織は弱体化していきます。ルールを軽んずるのはよくないですが、状況の変化を理解しないでルールにしがみついたり、保身のためにルールを利用したりするのは、もっとよくないことだと思います。

ルールは、組織が小さく成長している時は硬直化していません。良い意味でルールは状況に合わせて変えてよい、という運用がなされています。

しかし、組織が大きくなり、企業の成長が鈍化すると、ルールが堅固になっていきます。まるで溶岩が冷えて固まっていくようです。大企業になると、ベンチャースピリットを維持するのが難しいのも、そのせいです。

そして、重なるのがダーウィンの「適者生存」という言葉。「生き残るのは最も強い種ではなく、最も生態系に適応できる種である」というのは、すべてに通じる法則なのかもしれません。

冷えて固まった溶岩を溶かすには、ものすごい熱量が必要ですが、それをもたらすのが強いリーダーであり、志が熱いプロジェクトチームなのでしょう。

はたから見ると、貴乃花親方は相撲協会を溶かしきれなかった感じですが、日本の大相撲が衰退しないことを祈るばかりです。

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