コラム

働き方改革がもたらす真の改革

41日から「働き方改革」がスタートしました。働き方改革のもとにある思想は、ワーク・ライフ・バランスです。

『誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。』(仕事と生活の調和憲章)

私の若いころは(今もそうかもしれませんが)、モーレツに働くことを「美徳」とする風潮がありました。「あの案件が大変で、先週は土日も仕事だったよ。」「今週は毎日タクシー帰りだ(深夜で電車が無いから)。」 そんな言葉をよく耳にしました。

本当に仕事でやむを得ず休日出勤や残業する場合はしかたがないですが、中には明らかに惰性でだらだらと残業している人や、残業が習慣化している人もいました。今回導入される残業の上限規制や割増賃金率引き上げが、日本人の仕事に対する「価値観の改革」につながればいいなと思います。

しかし働き方改革が空振りで終わる心配もあります。何年か前に始まった「プレミアムフライデー」もすっかり聞かなくなりました。今回は制度・法律で罰則もありますから、強制的に進むと思いますが、一方で闇残業が増えるようでは意味がありません。

本当は働き方を改革する前に、仕事改革を先にすべきです。お金にならない仕事、有用性が低い仕事を徹底的に減らす。仕事が無くなれば残業も必要無いわけですから、働き方改革の実効性も上がります。

でもこれが難しい。業務改革やシステム導入をしていると、仕事を減らそうという話に当然なるわけですが、長年の物理的・精神的なシガラミや、私的なプライドやこだわりが多いと、とん挫しかかります。

ゴーンさんは悪いことをしたかもしれませんが、日産が窮地に陥った時に、これらをバッサリやった功績はやはり偉大です。当時の社内の人では誰もできなかったことでしょう。今回の働き方改革が、仕事の「生産性の改革」につながるのを期待したいです。

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